今朝起きたら元奥さんも子どもたちもすでに出掛けていて、誰もいなかった。
夜中、肩や首・腕の痛みに身悶えしながら眠りが浅くて、みんなに声をかけるのが精一杯で通勤通学に向かう彼らに顔すら合さず再び眠りについた。
日によって痛みは緩和されるけれど、もう大丈夫そうだと思い身体を動かすと、さらに痛みが増してきてイライラは募るばかり。
世界では戦争が始まっていて、
世界ではいまだウィルスが蔓延してて、
世界では誰しもが悲しみに暮れ、
世界では人々が大切な何かを失っている。
僕はこの一ヶ月の間、誰の役にも立たず、何も生み出さず、人に迷惑をかけ、家族の負担になっていた。
自分を誤魔化して絵に逃げたり、事務仕事で気を紛らわしたり、みんなの前では明るく振る舞っていたりしていても、どこか空虚で、虚無で、自分の存在意義に疑惑しか浮かばない。
僕は誰だ。
俺はなんなんだ。
クソほど眠ってダラダラとベッドを降り、顔を洗うために洗面所に向かった鏡の向こうには、だらしなく寝癖だらけのおじさんが映っていた。
それを見たらなんか、どうでもよくなった。
自分を責めてる自分が馬鹿馬鹿しくなった。
人は誰でもなく、自分でしかない。
僕は僕なのだ。
俺は俺なのだ。
これが、私なのだから。
ps. シンクに置かれたカップやお皿を洗い、ベランダに干された洗濯物を取り込み、お昼の報道バラエティを観ながら苦めのコーヒーで鬱屈した気持ちを流し込みました。
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