木彫作家 大竹亮峯 〜若き天才が作りだす圧倒的な「命」の超絶表現技巧「自在置物」

若干29歳にして見るものすべてに圧倒的な存在感、そして「命」や「生命」といった人間としての普遍を、木の一本から削りだす孤高の天才をご紹介します。

「天才」っていう、語彙力のないただの言葉で言い表すのも申し訳ないくらいの「 ただの天才 」ってまだまだ世の中にはいるんですねー。

毎週土曜日22:00より、テレビ東京系列で放映されているアート番組「美の巨人たち」で特集された「超絶技巧シリーズ」にて、ある木彫作家が紹介されました。

作家がこだわり抜いた作品と、作家自身の若さにギャップしか感じられないものの妙にミスマッチしていて、「 ああ、もうこの人は木を彫ることにしか興味がないんじゃなかろうか」って思わせるほどの熱量を感じました。

芸術やアートに興味がない人にも届かせるその圧倒的な表現力は、筆舌し難く、すげー!ヤバイ!としか言葉が出てこないのがくやしい。

百聞は一見にしかず。

まずはその超絶技巧、妙技をご覧になってみてください。

木彫作家 大竹亮峯 〜若き天才が作りだす圧倒的な「命」の超絶表現技巧「自在置物」

■当記事で使われている画像は一部をのぞいてすべて公式サイトより引用■

いかがですか。

これ、すべてが 木彫です。

しかも可動します。

さらにすごいのは、このように可動する置物「自在置物」は明治時代からあった技法で、当時の自在置物は甲冑構造の技術を取り入れて鉄などの金属や、まれに象牙などで製作されたものがほとんど。

それを木工で表現するのはこれまでにはなかったそうです。

自在置物の常識を超えた「鹿子海老」

琉球民族の誇りをテーマに沖縄に生息する鹿子海老の自在置物。

本物の海老の研究や観察を繰り返すことで、複数ある複雑な脚の可動を実現した。

本人曰く関節の再現が一番難しかったといいます。ネジを使わず木の素材だけで関節を創り出すのは至難の技だったようです。

また可動するのは脚だけではなく、100以上のパーツに分かれたヒゲや胴体、尻尾の先までが本物の海老と同じ動きをします。

体表のトゲのひとつひとつはパーツに分かれておらずすべてひとつの木からの一刀彫り。

また、50色もの顔料で木の素材を活かしつつ丁寧に塗りあげられた色や模様の再現は圧巻です。

1本の木を削り生まれた「飛翔」

枯れた藤の実(不死身の価値観)から離れ、飛び立とうとしている蝉。

羽根以外の部分は1本の木を削り生まれたそうです。

水をやるとゆっくりと花が開き出す「竹の水仙」

落語「竹の水仙」をテーマにした作品。

器に水を差すと、時間をかけながらゆっくりと花が開いていく仕掛けがされています。

木の特性を生かし素材の奥深さに挑戦した「鎌倉海老」

「鹿子海老」の前に作られたはじめての海老の作品。

海老の独特な尻尾も本物同様の動きをし、精密な造りにため息が出ます。

複眼の威圧感と自在置物としての完成形「鬼蜻蜓 」

同じく一本の木から生まれた鬼蜻蜓(オニヤンマ)。

複眼は裏から「箔押し」という伝統的な表面加工を施され再現されています。

尻尾と羽根は別パーツになっているようで、尻尾を動かすと羽根もひらひらと上下動する仕掛け。

作り手の創造欲を刺激した「眼鏡饅頭蟹 」

作り手の興味・欲求から生まれた作品。

こちらも海老の自在同様に、脚や鋏が可動。

実在する饅頭蟹と同じように鋏を折りたたみ、その名の通り饅頭のような形態になります。

木彫作家 大竹亮峯


■画像はFacebookより引用■

幼少の頃よりほぼ独学で技術を磨き、いわゆる藝大等には進まず京都の工芸専門学校で木彫を学び、さらにその天才ぶりを発揮したようです。

卒業制作では、炎のように荒々しい伝説の麒麟を彷彿とさせる「炎駒」を製作。

その後、飛騨高山の「一位一刀彫り」の名手、東勝廣氏の弟子入りを何度も嘆願し師事を受ける。

およそ3年の修行ののちに独立を果たし、一刀彫りの木彫作家として「木で命を作る」ということにこだわりをもち、身近な生き物で「命を表現したい」と思うようになる。

そのことに関して大竹氏はこのように語っている。

自在置物は甲冑師の流れでしっかりしたものがあるが、金工の世界なので強度など敵うはずがない。

そこで、長い年月をかけ生きて育ってきた木という素材を使うことで、「生きている」ということに生々しく迫れるのではないか。

木の生命力で作品に命を吹き込んでいるようだ。

もちろん大竹氏自身も圧倒的な熱量を作品に込めているのだから、仕上がった作品たちが生命力を溢れさせ生き生きとした存在感で見るものを圧倒するのも納得できる。

若干29歳の若き孤高の天才作家による「一刀彫りと木と命」の共演は、国内だけにとどまらず、世界に向けた日本の匠として今後さらに活躍の場を広げていくことだろう。

いいモノに出逢えました。

マツオユキは思う。

マツオ ユキ
大竹さんの作品に対する姿勢に触れると、自分の浅はかさに死にそうになる。きっとすべての時間を木彫だけに捧げているんだろうなぁ。

いや、そうでないにしても、己の技や作品のクオリティーを常に高めていこうという心持ちなんだろう。

僕は「絵」というフィールドで、どこまで自分自身を高めていけるのかな。

今回が良いきっかけとなったので、今後インプットしていく上でも「絵」に限らず様々なアートや芸術作品に触れ、彼らのセンスを肌で感じていきたいと思います。

そして自分の作品に反映できたらいいなぁ。

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家族とイラストとブログが大好きな東京在住3人子持ちガテン系のお父さん。
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