ガテン系個人事業主の現場業務(シーリング工事)実践編

Pumpkin carving

僕は一般的には浸透していない業務に携わっています。

大きな枠組みの中で言えば「工事現場の人」ですが、現場の中にも多種多様な職種が毎日入り乱れて作業しております。

一般的には、鳶さん・大工さん・電気工事屋さん・ペンキ屋さん・左官屋さん・防水屋さんとか、そのあたりの職種は皆さんご存知でしょうかね。

分譲賃貸問わず、そこそこの規模のマンション建築ではおそらくこの5倍(もっと?)の職種業種が存在するのではないかと思います。

もっと高度な重構造のテナントビルや超高層建築であれば僕の知らない職種も多数存在することでしょう。

さて今回は、僕の職種限定の実務作業をシェアしたいと思います。

一般的には浸透していない業務に携わっていると言いましたが、僕の仕事は防水業の中の専門職「シーリング防水業」という職種になります。

いわゆる「防水屋さん」の中にも専門職が分かれていて、その中のひとつです。

以前、PCジョイント部におけるシーリング作業手順という記事を書きました。

PCジョイント部の施工手順

この時の作業は特殊な部類に入り、一般的な鉄筋コンクリート造のマンション建築では行いません。

今回は僕たちがおこなうごく一般的な施工部位を例に、「実践編」と銘打ちご紹介させてもらおうと思います。

石貼りエントランスの施工

足場もなく、工事が終わる直前の工程段階でマンションの顔「エントランス」の施工を行います。

<施工前の状態>
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この事例では壁面が「石貼り仕様」となり、石と石の隙間(目地)にシーリングを充填します。

マスキングテープで養生

目地にシーリングを充填し施工する際、完成された資材が汚れる恐れがあるため目地の両側にマスキングテープを貼り養生します。

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石のマスキングは直線の集合体で単調な作業なので比較的根気がいります。

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また目地が交差する部分が完成した時のキモになるので、マスキングテープを曲げる部分は特に神経を使います。

IMG_2993目地に沿って直線に貼る

IMG_2994進行方向とは逆に一旦折り折り目を付ける

IMG_2995引っ張りすぎず曲げる

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このようにしているのは、のちのちマスキングテープを剥がさなければならないのでつまみ易くしています。

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▲およそ三人で半日かけて500M分のテープを使い養生を行いました。

ところどころ色違いのテープを使うのは、施工部位によりテープが付かない場合もありより粘着性の高いテープを使い分けるためです。

ちなみにマスキングテープは、最近では手帳のカスタムなどで若い女性などに人気のカモ井製のもの。

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汚染防護で使うため24mm幅のテープを箱で買い使用します。

マスキングテープ貼りと同時進行で、「プライマー」という接着剤を目地に均等に塗り後ほど充填するシーリング材を剥がれにくくします。

シーリング材を充填しヘラで仕上げる

シーリング材はサンスター技研の「ポリサルファイド系シーリング材」を使います。

建築用接着剤・シーリング剤 | 建築用シーリング材 | サンスター技研

製品名「ペンギンシール PS169N」
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基材と硬化剤(固める液体)のセットもの。そこに「トナー」と呼ばれる色を加えます。

画像のトナーは「ベージュ色」になります。

基材に硬化剤とトナーを加えて、反転式の撹拌器(かくはんき)にセットして混ぜ合わせます。
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約二分ごとに自動で右回転・左回転と作動し、タイマーでセットした15分後に止まります。

出来上がると、気泡のない滑らかなソフトクリーム状のシーリング材が出来上がります。
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シーリングガンで丁寧に吸い込みます。
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目地に充填します。
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この時目地に空気が入らないように慎重に充填しなければなりません。

ヘラを使い仕上げる。IMG_3030
今回の作業はとても簡単な施工部位のためヘラも二本あれば十分ですが、より凝った作りの目地の場合は5本以上使うことも珍しくありません。

目地の形状によりヘラをチョイスし、最善の完成形を目指すことがプロの仕事であると言えましょう。

仕上げた箇所のマスキングを剥がします。
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でこぼこのない均一な施工が望ましい。

完了

作業が終了しました。

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出来上がりだけを見ると大したことはありませんが、ここまでくるのに効率的な段取りと正確な下準備、適切な人員配置と他業種との打ち合わせなど、裏方の仕事があってこそです。

僕たちの仕事は多岐に渡ります。

今回のような完成間近の作業の他にも基礎部分の埋め戻しに伴う捨てシーリング(泥だらけになります)があります。

鉄筋型枠施工中の最上階での捨てシーリング(高所作業)、通常の外壁の目地施工やサッシ廻りの施工、ガラス廻りの施工、設備工事に伴う施工、手摺の支柱の根元廻り、カーペットフロアー(長尺物)の取合い施工、水廻り(キッチン・洗面台・風呂場)の施工、足場払しの相番作業(建物に刺さっている足場の控えの補修)…

挙げたら本当にきりがありません。

その分作業の絡む業者も多く、おそらく現場に出入りするすべての業者と何らかの関わりがあります。

そのためぶつかることも少なくありません。

もしシーリング職人を目指す若者がいるならば僕はこう言いたい。

腕だけではシール屋は勤まりません。

頭の回転の速さとコミュニケーション能力が一番不可欠である

てね。

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