じんわりと噛みしめる – Life Trip 20150415

大好きなことを追いかけてると、ノイズの混じった景色はすごいスピードで過ぎ去っていく。目の前にどれほど高い山が立ちはだかっていても軽々と飛び越えていけそうな気がするんだ。

気持ちだけはいつも前向きに、先々のことは考えず「いまこの瞬間」を大切に生きる。

でもね、時期尚早だったんだ。それだけはまぎれもない事実。

これから華々しい未来が約束されていても、なんの準備もなしに好き勝手やっていたらそりゃ思うようにはいかないよな。

まるで燃料を補充しないまま飛び立つセスナが左右に振られながら急降下して、地上すれすれでパラシュートを開くみたいにいつだってギリギリのところで誰かに助けられてる。

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何もかも自分で解決するなんてことは到底不可能なことで、結局人は誰かに助けられながら生きていかなければならないんだな。

人と関わるのなんて面倒くさいと思っていたけれど、誰かと寄り添いながら、または傷つけ合いながら徐々に強くたくましくなっていくんだよな。

☆☆☆☆☆

大好きなことに情熱を向けるのを辞めたわけではない。でもいまは「その時」ではない気がする。

ただ、僕の情熱の火が消えないかぎりどのタイミングでだってはじめられるとも思う。

意識が向くと「これ以上無理だわ」ってところまで突っ走ってしまうのは僕の悪い癖だ。しかも突然思い立って、周りの声など耳に入らず集中してしまう。

弱点であり強みでもあると本人は思っているけれど、現実に迷惑をこうむっている人(まあ家族だな)がいるんだからそこはしっかりと受け止めるべきだろう。

さらに悪いことに、『飽きっぽい』というのはどうにもこうにも治しようがないのかなとも思う。

せっかく波に乗り、このまま沖まで出てしまおうかって時なのにふと我に返って全部を辞めてしまう。だいぶいい調子で身についてきたことだって、すべてを無かったことにしてしまう。

我ながらすごいと思う。

でも結局のところ、簡単に辞めてしまうことってのは実は自分にとって価値のないことなんじゃないかなって気がする。でも「あのまま続けていれば」って後になって後悔することも少なくない。

なんなんだ俺は。

☆☆☆☆☆

東京の天気は本当に荒れ放題で、仕事の予定がどんどん先送りされ複数の現場がどんどん重なってくる。

雨の日は仕事にならないのはブルーカラーの辛いところ。暇な時と忙しい時の落差が本当にすごくて、「こんな仕事辞めてやる!好きなことを仕事にしてやる!」って声を荒げていたのは年初の僕。

いま思うと現場仕事を再開して良かったなと思っている。だって楽しいもの。

誰も見ないようなところをアーティスティックにこだわって仕上げてみる。お金にもならないようなことに気を張って、ふふっと悦に浸る。

これでいいのだ。これが僕の仕事だ。

この先ずっと続けるには体力的にどうか?という面もあるけれど、身体が動くかぎり僕を助けてくれた人たちに恩返ししていかなくちゃならない。

それだけは忘れてはならない。

☆☆☆☆☆

朝の7時前に現場のゲートを開けて作業に取り掛かる。まだ誰もいない朝の作業場はとても静かで、独特の匂いがする。

今日の仕事の流れをもう一度シミュレートしながら作業場の整理整頓から僕の一日がはじまる。

やがて人の気配を感じる頃にはとっくに汗まみれになっていて、すっかり1日分の仕事の流れをつかんでいる。

朝礼は僕にとっては休憩の時間。身体の節々に血が行き渡りアドレナリンは出まくっている。怪我をしないためにもこの時間はしっかりと身体を休め、監督や他業者の仲間と打ち合わせを繰り返す。

そして本番。

途中で水を適量含みつつ、お昼まではトップスピードで駆け回る。急がず慌てず、でも無駄な動きは極力抑えて効率的に作業をこなす。

15時を回る頃にはだいぶ疲れもピークにきているが、身体はそれでもキレッキレでいい感じに動いてくれている。

ここで勘違いをしてしまうと思わぬ事故につながるから、あくまで冷静に自分の身体に耳を傾ける。

『まだイケるかい?』

だいたい決まってGOサインを出してくれるので、ヘッドライトを点けなければ見え辛くなる『逢魔が刻』までじわじわと作業を進める。

17時過ぎになるとだいたいの職人は帰路につくので、あと2時間ばかり居残って次の日スムーズな仕事になるように段取りをはじめる。

誰もいない現場はとても静かで、腰や膝のかすかな悲鳴すら聞こえてきそうだ。

作業が終わって身支度を整え、クルマのドアを閉めた瞬間にふーっと溜息を漏らす。今日も1日怪我もせずよく頑張ったと、自分で自分に賛辞をおくる。

すっかり日の落ちた環状七号線はたくさんのヘッドライトで賑わっていた。でも流れは緩やかで渋滞も少ない。

iPhoneから流れる今日のBGMは宇多田ヒカルとクラシック。何故そうなのかはわからない。でもリズミカルなバラードと静かな調べがとても心地いい。

自宅の2階のリビングでは家族たちの賑やかな声が充満している。僕は手や顔を洗い、1階の自室で部屋着に着替えてから家族の笑顔と対面した。

下の子二人からの熱烈なボディタッチを完璧に受け止め、ささやかな夕食と他愛もない会話を家族と一緒に楽しんでみる。

夕食を済ませ、家族団欒が一息ついた頃に43度の熱々の湯船に浸かる。浴室にいても家族の声は聞こえてくる。

湯船に浸かった僕は両手でお湯をすくい、ゆっくりと顔に馴染ませた。耳鳴りがする。足の裏がじんじんと脈を打っているのがわかる。

浴槽に深々と腰を沈め唇が隠れるまでお湯に浸かる。汗が噴き出し、身体の汚れがまんべんなく抜け出た時にはじめて素の自分が降りてくる。

そして、幸せをじんわりと噛みしめるのだ。

今日もしっかり生きたと、僕自身の「生」を尊ぶように。

そう、 じんわりと噛みしめるのだ。

『Life Trip – ひろまの日記』はじまりました!

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昨日アップした記事の予告通り、日記ブログをドヤ顔で更新してみました。

ブログが書けなくてモヤモヤするよりも、とりあえず書いてストレスを解放するという考えでいわゆる『無名で凡人な他人の日記』というやつを恥ずかしげもなくアップです。

まあただの日記じゃ面白くないので、エッセイのようなモノに仕上げてみました。

でもあくまで日記なので日常のことを節々に織り交ぜてみたりとか。とりあえずはなかなか真摯にブログと向き合うのが難しいのでこういった形でもいいんじゃねーかと思うわけです。

仕事がひと段落して落ち着いたら、記事として体裁のあるモノを更新していこうかとは思ってるんですけどね。

いましばらくはお付き合いください。

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