日の出朝ラン8km【日光マラソンまであと72日】

毎朝僕は、ベッドサイドで軽快なリズムを奏でるiPhoneのアラームで起こされる。

睡眠アプリで記録された睡眠ログを都合3種類、アプリの数だけスクリーンショットに残しカメラロールに保存する。ただの自己満足でしかない。

おもむろにSNSを立ち上げて、いま残したスクリーンショットとともに朝の挨拶を投稿する。

だらだらと画面をスクロールし、気に入った投稿を見つけたならばいいね!をつけ、また時にはコメントを残す。

そうやって暗闇の中で15分ほど4インチのモニターを眺めたあと、その場で腹筋をはじめ規定の回数をこなしたあとさらに腕立て伏せに取り組む。

Wi-Fiで連動された体重計に乗り、すぐに手元のデバイスに同期されたあまり変わり映えのない体重と体脂肪率を、ため息まじりにカメラロールに残す。

同時にその数値をSNSに垂れ流したのちに、体温と心拍数を記録する。

今朝もいつもと変わらない結果だった。健康といえば健康だが、僕の目標とするものからは程遠かった。

少し肌寒い遊歩道に出ると、4つのランニングアプリを立ち上げながら軽くストレッチをする。

立ち上がりの遅さに少しイラつきながら、だんだん身体が温まってくるのを感じる。

筋肉が柔らかくなったところで、順番にアプリを起動する。さあ出発だ。


“"

今朝もあまり機嫌のいい空ではなかった。

灰色ではない青みがかった空色ではあるものの、たぶん今日も気持ちのいい日の出には会えそうもない。

厚い雲の上で太陽はどんな顔をしているのだろうか。

それとも下から見上げる僕らを、まるでいたずらをして罠にはまる誰かを待っているような表情でこっそり覗いているのだろうか。

どちらにしても僕らにはそれを知る術はない。

今日も光の届かないセントラル・パークで黒猫と一組の猫の親子に会った。

黒猫は初見だ。

そして親子猫はいつも見る人間を覚えているのか、それとも毎回きまって猫パンチをするところをみると警戒心はひとつも解いていないようだ。

さすがに母猫は強く、仔猫の方は少し距離を置いて僕らを見つめていた。

親が率先して危険に立ち向かう姿に温かい気持ちになった。

僕は「またな」といって再びアスファルトを駆け出した。

長く続く曇った天気でも、花は華麗に咲き誇る。キレイな色を放ち、精一杯にいまを生きる。

誰に何かを伝えるでもなく花は花なりの信念にもとづき、そうやって人々に安らぎをもたらすものだ。

自らの意思ではなく、受け取る側の感じ方で彼らは評価されてしまうのだ。

なんとも信じがたい話しではないか。

心拍数を130BPM前後に保ちながら、今朝は8kmを走り終えた。

メインで使っているランニングアプリがエラーになり、ちゃんとした記録が残らなかったのがどうにもやるせない。

パソコンから編集ができればいいのだが、それも難しそうだ。

日光ハイウェイマラソン大会まであと残り72日。

明日も眈々と街の移り変わりを感じつつ走るだけだ。


“”

記事が参考になったりおもしろかったら
いいね!してね( ´ ▽ ` )ノ

Twitterでマツオユキを

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA