僕らは自分自身と向き合うことで 新しい自分と出会うことができるのだ|昼ラン11km【日光マラソンまであと73日】

灰色だった。

そう、世界は灰色そのものだ。

鮮やかな色もなく、墨を滲ませたくすんだ水彩画のような空だけが世界を覆っている。

僕の中の「信念」みたいなのもいくらか揺らいでいるのは事実だ。

まるで灰色の世界と直結しているように、僕の心は揺らいでいた。


“"

しかし、どういうわけか気持ちを揺り動かし墨で塗りたくられた外界をゆっくり走っていると、なぜだか気分も和らいでくる。

180度気分が良くなったわけではないけれど、悶々とキーボードを打っていたときに比べたらその差は歴然としていた。

自分の力の無さ。

自分の欲深さ。

自分の類い稀なる意思の弱さを呪い、絶望の一歩手前で小さくなっていた自分はもうどこにもいない。

枯れた葉っぱがさらなる花を咲かせるように、世界は徐々に色づきはじめる。

僕が生きていく上でもっとも重要な器官は、早鐘のようにバラバラな音色で激しく鳴らされていた。

もっと遠くへ。

もっともっと上へ。

心拍は150を越えてもなお負荷をかけ自身を傷めつける。

まるで僕の中から「弱い自分」を追い出すように、負荷をかけ続けてさらに追い込む。

もう脚が動かないと諦めたときに、さらにもう一歩脚を踏み出す。

朝食が胃の中から逆流しかけたとしても、立ち止まらずにさらに速度を上げる。

そうすると、すっかり僕の中からは邪気が抜け、何事にも動じないフラットな自分と出くわすのだ。

これがたまらなく恋しいのだ。

世界はやがて完全に彩られ、僕は尊くもか弱い人生の一片をかえりみる。

人生は儚い。

そして世界は今日も単純に回り続けていて、宇宙から見た人生の一瞬など気づくはずもないわけである。

そのようにして漠然と考えを巡らしているうちに、今日のランニングでは11kmを走り切ることができた。

お昼少し前は気温もちょうどよく、天気さえ良ければ秋の気配を確かに感じられたのになと思う。

どちらにしても、考えるだけ考えて結局何もしなければ考えて得た答えはなんの意味もなさないのだ。

どれほど打ちひしがれようとも「最初の一歩」を踏み出す勇気さえあれば、なんだってできるというわけだ。

日光ハイウェイマラソンまであと73日。

この調子で僕自身と向き合い続け、当日を迎えられたら幸いだ。


“”

記事が参考になったりおもしろかったら
いいね!してね( ´ ▽ ` )ノ

Twitterでマツオユキを

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA