たまには西の空を追いかけよう|夕焼けランラン8km

僕は最近の日課として、日の出とともに朝ランを習慣にしようと決めた。

それは、朝一番に見る太陽のエネルギーだとか美しい空の色だとか、そういうメンタルに対して良い効果が現れ出しているからだ。

具体的に何がどうなったかはさておき、一日のはじまりにたくさんの朝陽を浴びることで、細胞が活性化されてメンタルだけでなく故障だらけの僕の身体の最高の良薬となる。

日本全国どこから見ても日の出は東からと相場は決まっている。

毎朝僕は東に向かって走り出すが、今朝は走るきっかけを失い時間の空いた夕方からの出走となった。

ここのところ朝ランを主体にしているからか、夕方日が陰りはじめた時間に走ることに多少の不安はある。

ランナーとしてまだ未熟な僕にとって、走る時間が半日違ってもなんの影響はないとは思う一方で、日中使った足腰がどう走りに関わってくるのか想像できなかった。


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『リバー・サイド・パーク』と僕が勝手に呼んでいる「都市農業公園」は、鹿浜と川口の間に流れる荒川河川敷にある区民の憩いの公園だ。

起伏のある広い敷地には幼児が楽しめる工夫ある遊具と、安全を考慮した設備に満たされている。

さすがに日の落ちるこの時間帯では楽しくはしゃぐ子どもたちの声は聴こえてこないが、それでも周辺にはお年寄りのウォーカーや散歩を楽しむ犬がいた。

リバー・サイド・パークは荒川の土手沿いに造られていて、土手からは年に2回『ダイヤモンド富士』が見られるスポットがある。

この時期はまだ早いが物は試しと富士見スポットにつま先を向けた。

やはり時期が悪いのか、そして雲が多いのが原因なのか富士山の欠片も確認できなかった。一瞬だけ薄っすら稜線が見えたものの、それが世界遺産の山とは言えなかった。

ここのところ僕はランニング中に空ばかり見ている気がする。

少しは足元を見てもいいのではないかと思うけれど、これまでずっと下ばかり見てきた人生だから空に未練があるのかもしれない。

目線を戻すと真っ黒い猫に出くわした。彼は物静かにこちらをじっと伺い、すぐに僕に興味がなくなったらしく未練も残さず立ち去った。

亡くなった猫を想い、彼をモチーフにしたiPhoneケースを制作しているランナーがいる。

僕は彼と彼のソウルメイトでもあるある人物の影響でランニングをはじめようと思った。もう2年も前の話だ。

ハンドメイドのケースを作るランナーは、走っている最中でも街中の猫の写真をSNSに流していて、僕はその影響もすごくあると自覚している。

そうやって注意して見ると、意外とこの街にも野良猫はいるのだ。

荒川の土手から自宅の方へ向かうと、全国的にも有名な焼肉店に出くわす。

僕はこの街に越してきて10年になるがいまだにこの店の肉の味を知らない。

鼻につく肉の焼けた匂いが僕のスタミナを回復させた。

いつか僕が、例えばフルマラソンを走り終えた時にご褒美としてとっておいてもいい。

10年も待ったのだからいまさら急いでも仕方ない。

5km手前で息が切れ、もうダメかと自分の体力のなさを呪ったがなんとか8km走ることができた。

たまにはこうして活気に満ちた街を眺めながら、そして西の落陽に思いを馳せながら走るのも悪くないと思った。


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