
ひろまひろく#173【2014/01/08版】
そろそろ腰にも限界がきている。膝も痛くなりはじめた。
毎日の肉体労働で10歳は老け込んでいるのではないか、毎朝歯を磨きながら鏡ごしにそんなことを考える。
ああ、今日もまた腰の痛みを気にしながら仕事に行くのだ。
気持ちだけは軽やかに。
外的コントロールに対して全力で対応
自分の意思で決断し行動していても、いつの間にか誰かにコントロールされていたことはないだろうか。
例えばスケジュール通り進めていけば問題ないものの、現場サイドの予定では予期せぬ時に組み込まれていたとか。
年末にしっかりと打ち合わせを行ない、担当者とも密に連絡を取りあっているにもかかわらず上の一存で決定されることの悲しさたるや。
そこで憤慨していても仕方ないので、とりあえず工程に合うように作業をすすめる。
この時点ですでに誰かの意思にもとづき、僕はその誰かにコントロールされているわけである。
非常に悲しいことだが、僕の意思は工程に合うように作業をすすめるほうに働いたのだ。
そしてあることに気づく。
気持ちを切り替え上の意向に沿うように進めるにしても、このまま黙々とひとりで努力していたって限界があることを。
年末年始はどこも忙しいに違いないと決めつけ、仲間に連絡することはしなかった。
しかしそんな悠長なことは言ってられない状況になってきた。
週末には大事な予定があるのだ。
気持ちよく週末を迎えるためにもダメ元で連絡してみよう。きっと万が一があるはずだ。
「金曜日からなら動けます!」
ヨレヨレの僕を見て気の毒に思った神様が、運命の歯車を少しだけずらしてくれたのだろう。
何社か当たってみた結果、一社だけ運よく動けるグループに巡り合えた。
ただここで甘えてはいられない。
現場は日々状況が変わってって、またどんな外的コントロールが発生するかわからないのだから。
グローバルチルドレン
長男と次男はともに、サッカーと水泳教室に通っている。
たまにさぼりたそうにしているが、行ってしまえば楽しく学んでいるようでとても微笑ましく思う。
子供のうちはいろいろと体験させてあげたいから、とりあえず身体を使ったもの、そして上下関係を学んでほしいのだ。
そんな元気いっぱいな上の二人の男の子を温かく見守る僕ら夫婦は、幸いなことに趣味が似ている。
「考え方や価値観も一緒だ」なんておこがましいことは言わないけれど、たいがいのことは意思確認をする必要がないくらいには通じあってると思っている。
10年近く育児方針について話し合うことはほとんどなかったが、それでも「親」としてはそれなりに成長できていると感じる。
そんな妻が「二人を学習塾に通わせたい」と言ってきた。
僕としては疑う余地もなく、すぐにOKを出した。きっと彼女なりの考えがあってのことだろう。
ただ、いまの状態で塾に通うとなると、子供たちにも負担がかかるとのことから水泳教室を辞めさせることにした。
その学習塾のカリキュラムには「英会話」が組み込まれている。
そう、彼らに英語を習わせたいと妻は感じているのだ。
文化の違いや歴史、コミュニケーションの難しさを外国で感じた僕もまた、同じことを考えていた。
外国語に触れさせることで、彼らの感覚がどう変化するのか楽しみである。
それよりも、妻が自分からそう言ってきてくれたことが何よりも嬉しい。
モニターの明かりでおむすびを
日中どれほど忙しくしていても、自宅に帰ってからも仕事をせざるを得ない時もある。
僕の仕事はガテン系(肉体労働)であるから、自宅でやることといえばデスクワークだ。
現場が佳境にさしかかったいま、各取引先から連日資料の催促や問い合わせがとめどなく押し寄せる。
資料作成も、一社独占で契約していればそれほど労力もかからないだろうが、複数社と契約しているとそれなりのボリュームにはなってしまうのだ。
まがりなりにも法人の代表をしている身分なので、上からの要請には即応えるようにしている。
そしてクタクタになりながら自宅へ帰り、気持ちを集中してデスクに向かう。
ただ、肉体労働から頭脳労働への切り替えにはかなりの時間がかかるものだ。身体が興奮していて、血が脳へ回っていないのかもしれない。
なんとか気分が落ち着いたところで、いつもなら夕食をとっているはずが今日に限っては優先事項がすでに決まっている。
そうだ、取引先の資料を作らなければならない。
妻に握ってもらったおむすびを頬張りながら、モニターと紙の資料を確認する。
やがて優越感に浸りながら送信ボタンを押した。
今日の良かったこと

①諦めていたが外部スタッフさんからの応援確定がなんとかなった。
②奥さんから、子供たちを英会話に通わせたいとの相談があった。
③帰宅後すぐに資料を作り、取引先へPDFを送った。
世界一うまい嫁バーグ
見て聞いて、感じられたことに感謝。
今日のすべての平凡な日常に、ありがとう。
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